昨年、6月4日に21年の生涯を閉じた愛猫のミーコ
食事の時、ミーコはいつも食卓の私の隣の椅子に鎮座し、ニャーニャーと鳴きながらおこぼれを催促するのが常だった
そしてその椅子には犬たちは決して乗ろうとはせず、彼らはその椅子はミーコの席と認識しているようだった
ミーコが逝ってしまってからもミーコとの日々が消えてしまうような気がして、私は最近に至るまでは椅子を片付けられずにいた
・・・そろそろ踏ん切りをつけて片付けなくては・・・
と思っている矢先のことであった
ふ‥と、見るとプードル犬のリボンが申し訳なさそうにミーコの椅子に座ってジッと私を見ていた
「あら、リボン、ミーコちゃんのお椅子に乗ってきたの?」
と言うと思いっきり短い尾っぽを揺らし、あたかも「お願い!いいでしょ、いいでしょ、」と訴えているように思えた
ミーコのいない今、私の日々の疲れやストレスはリボンとマルチーズのマルチが癒してくれている
私は椅子を片付けなくてもいい理由にもなるので、リボンに
「いいよ、これからはリボンの椅子にしても。きっとミーコも許してくれるよね」
こうして元ミーコの椅子はリボンの椅子となった
今ではずっと前から自分の場所だったような当たり前の顔をして、椅子の上でくつろいだり生前のミーコと同じようにあわよくば食事のおこぼれにあずかろうとして構えたりしている