心に染み入る絵本 その1

昨日、川島京子先生から絵本が届いた

川島先生がこの本を制作されていたことは前もっては知らなかったので私には突然のことであった

 

表紙には「すなはまのバレリーナ」、副題には ”エリアナ・パヴロバのおくりもの” と記されていた

 

興味深々ながらも私は本の内容はエリアナ・パヴロバ先生(以降エリアナ先生)に関してのことと想像しつつ本を開いてみれば、1ページ目はなんと牧阿佐美先生が語られている、自身と先生のお母さま(橘秋子)との過去への回想からの書き出しであった

 

なんだか牧先生が帰って来られたような気さえして胸がわくわくし、一気に読み終えてしまった

 

ざっと内容を説明すると、

牧先生が語られるお話はページをめくるごとに時代を遡り橘秋子先生を通してエリアナ先生と日本のバレエとの深い関わりの話に移っていく

エリアナ先生は日本にバレエの種を植え、育て、その後は日本にバレエの発展の大いなる要素を残しつつ第二次世界大戦中にこの世を去ってしまわれる

その後、エリアナ先生の門下生であった日本のバレリーナたちによって日本のバレエは苦労をを伴いながらも目覚ましい発展をとげて現在に至る

 

という内容が子供でも読める、ひらがなと漢字にはフリガナ付きで読みやすく制作されている

 

文体はその時代の状況と登場人物の心の動きが簡潔に語られており、ページを進むごとに私の心に深く

染み入り、読み終えた時には涙さえ出てしまうほどの感動であった

 

このブログをご覧になられた方には是非この絵本の一読をお薦めしたい

バレエに関わっている方であれば尚更である

 

その2 ではエリアナ先生の妹のナデジタ・パブロバ先生と私との関わり合いを少しお話する予定でいる

 

*表示されている写真は絵本のなかからいくつかを抜粋したものである