バレエ オータムコンサート 2018

本年4月より私が主任講師として就任した新国立バレエ研修所の秋の発表会ともいえる<バレエ オータムコンサート 2018(11/17・18)>は18日午後5時、温かい拍手につつまれたて幕を降ろした。

 

私にとっては主任講師に就任して初の公演でもあることから、予科生・研修生の踊りの出来映えは勿論のこと衣裳や上演に関わる多くのことに責任を感じてのリハーサルを含めた数ヶ月であり、気を張り詰めた本番の2日間であった。

 

研修生達は近い将来にはプロフェショナルダンサーとなることを目指していても、今現在は未だ未熟な生徒であることに変わりは無く、客席で観ている私はといえばシートに座っていてもドキドキハラハラしながら終始彼等と一緒に踊っていた。

 

きっと私の後ろに座っていたお客様は私の頭が生徒の踊りに合わせて右に左に動くのでさぞや見づらいことであったであろうと申し訳なく思っていいる。

 

2日間にわたる公演の出来の結果は100店満点とはいかなくとも、それぞれのレベルに於いてそれなりの成果を確認出来たので私としてはほんの少しではあるが方の荷が軽くなったように感じている。

 

本番のステージでは必ずしも実力を発揮出来るとは限らないのが常であるのを私は何十年ものバレエ人生を経て痛感している。

 

ともあれ、生徒達は此処に小さなミスはあったものの大きな失敗はなく無事に公演を終了することができて、終了後の楽屋では緊張から解放された穏やかな顔の生徒達の明るい声で溢れていた。

 

「研修所の関係者の皆様、お疲れ様!」