「ドンキホーテ」

3月3日(土)/4日(日)、牧阿佐美バレエ団公演「ドンキホーテ」をこの度は主役に海外からゲストを招聘して上演される

 

海外からゲストを招聘しての公演は、牧バレエ団に限らず日本のバレエ団公演を眼にする度に私個人の考えではマイナス面とプラス面とがあると感じている。

 

プラス面は、海外の大手のバレエカンパニーから招聘したゲスト達はベテランでも若手ホープでも日本人には中々出せないヨーロッパ独特のニュアンスを含んだ表現と動きでひと味も二味も違うバレエを披露してくれる。

 

そのことは日本のバレエ団のダンサーたちにとっては刺激となり新たな発見にも繋がる上に観客も海外からの著名なゲストを望むことでもあるので、欠かせない試みでもある。

 

マイナス面は、作品としてのアンサンブルを重視した場合、海外のゲストを主軸においてのステージは主役を中心としたまとまりはあっても雰囲気的にはかなりの違和感を感じざるを得ない。

 

理由は、当然のことながらヨーロッパのダンサーと日本のダンサーとでは、まず第1に顔つきも違えば体型も違い、第2にマイムや踊りっぷりも大いに違うのでステージ上に於いてはお国柄の差がアンバランスを醸し出してしまうことがしばしばおこるからである。

 

日本人を主軸においての作品の場合にはそういったことは全く無く、全体のバランスが保たれて作品としてのアンサンブルに違和感を覚えることはない。

 

しかしそうは言いながら、このことは単純には甲乙つけ難くどちらもそれなりの見応えがあることから、牧阿佐美バレエ団としては昨年度の「ドンキホーテ」では青山季可さんを始めとする日本人ダンサーの主軸で上演し、今年度は海外からのゲストを主軸にしての上演となったのだ。

 

この度の海外からのゲストはロシアから招き、昨年度の「ドンキホーテ」上演の際に主役を務めた青山季可さんは3日には第1幕で<キトリの友人>を、4日の第2幕”夢のシーン”では<森の女王>を踊ってバレエ団公演に厚みを添えてくれることとなった。

 

まさに海外のプリンシパルとバレエ団を代表するプリンシパルのコラボなので、見逃す手はない。

 

今回の牧阿佐美バレエ団の「ドン・キホーテ」はロシアからのゲストと共にお国柄の違いをものともせず、情熱溢れるスペインの表現を伴ったアンサンブルで楽しい豪華な舞台になることを私は希望し、確信している。


キトリ: エフゲーニャ・オブラスツォーワ(ボリショイバレエ団)ー写真左

バジル: ドミートリー・ソボレフスキー(ダンチェンコバレエ団)ー写真右


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