舞台装置

10月7日、8日に文教シビックホールにて開催された牧阿佐美バレエ団公演「眠れる森の美女」全幕

 

写真は6日のゲネプロの際、プロローグの装置を準備する様子を私が撮影した4コマ

 

なぜ撮影したかというと、今回の公演ではプロローグに使用する装置の一部を新しく制作し直した箇所があることを牧阿佐美バレエ団総監督の三谷氏より耳にしたからである

 

新しく制作したのは写真左の数ある装置の中では一番奥に設置されるドロップ一枚(布幕)

 

アップステージ(舞台奧)いっぱいに張られたドロップには王宮のもう一つの広間が美しく描かれていたが、客席から見える部分はドロップより更に手前に設置された装置のアーチから見える部分だけなのは何だか勿体ない気がした <写真中央参照>

 

見てのとおり、天井に描かれたシャンデリア3つは外からは殆ど見えなくなっている

 

そしてそのアーチが位置するのは舞台奧の上手から下手の間の約4分の1を占めているだけという贅沢さには正直今更ながらの驚きだった

 

アーチの上部に垂れ下がっているカーテンのロイヤルブルーも手を加えて色を鮮明にしたとのこと

 

今回の「眠れる森の美女」を始め「白鳥の湖」「くるみ割り人形」を代表とする古典バレエは、音楽・演出・振り付け・踊り手・衣裳・装置・照明の総合芸術であるので、どれ1つでもおろそかにすることは出来ない

 

特に装置に関しては制作にかかる費用も甚大なだけに、一度制作したらその都度手直ししたり古くなって使用不可な部分は新制作して取り替えたりしながら何十年間もの間を大切に保存して使用していかねばならない

 

 完成度の高いセンスの装置・衣裳・照明に支えられて踊り手達はより美しく輝くこたが出来る

 

大切な装置を大切に扱ってくれているスタッフの皆様にはこの場を借りて御礼の気持ちを伝いたい