「飛鳥ASUKA」が舞踊批評家協会賞を受賞

牧阿佐美バレエ団設立60周年記念の集大成ともいえる「飛鳥」が<舞踊批評家協会賞>を受賞した。

舞踊批評家協会賞は、毎年前年度に上演された全てのバレエ・邦舞・舞踏・スペイン舞踊などから批評家協会の会員の先生方によって、それぞれの選抜に値する理由のもとに選抜された作品の団体及び個人に授与される ’観るプロ’ から ’踊るプロへ’ 贈られる賞である。

 

本年度の受賞はバレエでは牧阿佐美バレエ団、舞踏からは小林嵯峨さん、スペイン舞踊からは石井智子スペイン舞踊団、邦舞からは藤間洋子さん。

 

新人賞はバレエからは新国立劇場バレエ団の若手プリンシパルの木村優里さん(写真中央)、舞踏から舞踏派ZERO、邦舞から花柳秀衛さん等に授与された。

 

「飛鳥」の受賞理由は

”日本の古代をモティーフに、振り付け、音楽、演出などクラシック・バレエのすべてに革新的な表現を試みた「飛鳥ASUKA」、その日本をクリエイトした勇気と成果に対して”

であった。

 

授賞式と受賞パーティは4月22日(土)に千代田区紀尾井町に所在する<千代田放送会館・ラウンジ千代田>にて行われた。

この日はあいにく牧阿佐美先、三谷恭三先生共に先約の仕事にて出席が叶わなかったので牧阿佐美バレエ団のプリンシパルである青山季可さんが牧先生に代わり、牧先生からのメッセージを読み上げて受賞に対するお礼の挨拶となった。

 

この時私は思った。

牧先生のお母様である故橘秋子先生が制作された「飛鳥物語」は、時を経て娘の牧阿佐美先生によって情熱に満ちた新たな息吹を吹き込まれ、生き生きと蘇ったのだ・・・と。

 

「飛鳥ASUKA」の制作にたとえ少しであっても関わることが出来た幸せに私は今、改めて感謝をしている。