ロメオとジュリエット(その2)

「ロメオとジュリエット」は今や誰もが知っている永遠のラブロマンス

 

バレエは勿論のこと映画も素敵だった

 

私はかの有名なオリビア・ハッセーとレナード・ホワイティング演じる「R&J」もクレア・デーンズとレオナルド・ディカプリオ演じる現代版「R&J」の映画も見ている(写真:右)

 

前者は何といってもジュリエット役のオリビア・ハッセーの絶大な魅力が印象で、後者はクレア・デーンズの限りなく爽やかな目の表情とR・ディカプリオの溌剌とした輝きの陰に漂う哀愁が魅力的だった

 

同じドラマでも演じる人が持っている芸術性や個性で作品の奥の深さが微妙に変わってくるのは映画もバレエも同じと思う

 

今回の英国ロイヤル・バレエ団の「RとJ」のロメオ役を演じたスティーブン・マックレーは恰好いい若さ溢れるやんちゃな少年らしさを高度なテクニックでさりげなく踊り、観客を興奮に導いた

 

そしてこの度の掘り出し物ともいうべきジュリエット役を熱演したフランチェスカ・ヘイワード

 

彼女の初々しい美しさと繊細なパワーに満ちた踊りは、一瞬の瞬きも惜しく思わせるほど私を引き付けて止まなかった

 

彼女は私が思う ”ジュリエットそのもの” といっても過言ではない程ジュリエットだった

 

一幕の終りには涙さえ出た

 

ドラマの筋書きでではなく、演技と踊り素晴らしさによる感動の涙は久方ぶりだった

 

この年齢になっても感動の涙が出ることの驚きと嬉しさで、二重の感動となった

 

だから彼らには百回くらい「ありがとう!」を言いたいのだ

                               * R&J:ロメオとジュリエット