スコットランドから鉄道の旅(その3)

湖水地方ウインダムから電車に乗って2時間ほどのコッツフォールズでの話です。

 

ここで滞在したホテルは、母屋を昔からある民家を改装したうえで客室はコテージ風に設えてあり、庭には1000年杉のように大きな樹木が3本もあって、その昔の大自然を彷彿させてくれるものでした。

 

写真上はホテルから車で1時間ほどの距離に所在している緑豊かな小さな町です。

 

川を挟んで古い建物が立ち並び絵本に出てくる<おとぎの国>のようで、<素敵な町>というより<カワイイ町>というのがピッタリの古き良きヨーロッパを感じさせてくれる町でした。

 

旅人である私達は川辺の芝生を歩いたり小さな橋の上でかわるがわる写真を撮り合ったり、およそ藤沢では有りえないような呑気なひと時を過ごしたのでした。

 

下の写真は私達が滞在しているホテル近辺の町を散策していた時に現地の人と思われる家族の結婚式を終えた場面に遭遇した時のショットです。

 

新婚カップルは私達が居合わせた時には既に車に乗り込んでしまっていましたが、会場から出てきた親戚らしき家族のお洒落なファッション(子供たちの)があまりにも可愛いので思わず不躾とは思いつつ

「写真を撮ってもいいですか?」

と聞くと、快く承諾して下さったのでカメラに収めさせてもらいました。

 

ファッションもさることながら彼等ファミリーの持つ庶民的な暖かさは、カメラマンの私にもそのまま伝わり、彼等と分かれた後もなにやらほのぼのとした気持ちがずっと続いていたのです。

 

・・・楽しい旅行とは名物を観光するだけでなくその国の人や文化に直接触れること・・・

と考えていますので、今回の小さな出来事は私にとってとても嬉しい思い出となりました。