7月20日(日)PM3:00~
新国立劇場オペラパレス
「バレエ・アステラス 2014」の公演が幕を開け、招待していただいた私は今日のスタジオでの仕事は新井美紀子さんにお任せして劇場へと向かいました。
この公演は、国内外で活躍しているダンサーを対象に(公募も含め)牧阿佐美先生をはじめとする6名の選考委員によって選抜された11~12組がメインとなって行われています。
第一部の幕開きには新国立劇場研修生(総勢12名)による「ワルツ」から始まり、5組が次々にクラシックのグラン・パ・ド・ドウをもって華やかな踊りを展開し観客の拍手を呼びました。
第二部は「ロメオとジュリエット」バルコニーのシーンを幕開きに、2本のコンテンポラリ作品他3本のグラン・パ・ド・ドウでの構成です。
それぞれが見応えのある踊りのなかにも観る側では好みや贔屓が生じてくるものです。
私が今回の作品を観て・・感心する・・と言うより嬉しくなってしまうダンサーは男性では「海賊」を踊られた木本全優さん<ウィーン国立バレエ>、女性では「ジゼル」の加治屋百合子さん
<アメリカン・バレエ・シアター>でした。
前者は舞台に登場してきただけで魅力が一杯、上半身の裸が言いようもなく美しい上に動きの一つ一つが音楽とともに滑らか且つ強靭・・・日本の男性もここまで来たか・・・と同じ日本人としては嬉しいかぎりです。
後者の加治屋さんは一昨年の公演ではマクミランの「ロメオとジュリエット」を踊られて若さいっぱい!という印象でしたが今回の「ジゼル」ではガラリとイメージが変わり本当に素敵でした。
高度な技術を駆使しているにも関わらずあくまで音楽的な動きでドラマを表現し、「ジゼル」
のもつ醍醐味を堪能させてくれた彼女にはここでもう一度拍手を送りたいくらいです。
スタジオの発表会や新国立劇場「じらゆき姫」の公演を間近に控える中、私にとってはオアシスのような潤いを与えてくれた公演でした。
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