巣立ち(ツバメその3)

今年一番にスタジオのガレージで繁殖活動を始めたツバメの雛は5月29日の朝、無事巣立ちを完了させました。

 

その日の朝、私は

・・・そろそろ巣立ちの時期かも?・・・

カメラ片手にガレージまで下りていくと既に巣は空っぽで、静まり返っていました。

 

成長した雛たちが巣からはみ出そうにして餌を待っている姿を想像していた私は一瞬・・え?え?嘘ーもういないの?・・・

 と、その時

「ピチュー!ピチュー!~!~!・・・」

 

けたたましい親ツバメ達の警戒鳴きと共に5羽のツバメが一斉にガレージに舞い込んで、私の頭の上をところ狭しと飛び交っています。

 

慌ててカメラに収めようとしましたが、私のカメラの性能ではツバメのスピードに追い付かずシャッターを切ってもツバメ達はぼやけてしまいました。

 

・・・ダメか・・・とあきらめかけたら、ツバメたちがボイラーの太いパイプに止まってくれたので、すかさずシャッターを切ったのが上の写真です。

 

今回の母ツバメは卵を3個しか生みませんでしたので雛たちは皆、親ツバメから均等に餌をもらうことが出来たようで3羽とも大きく元気に育ち、巣立ったばかりでも力強く飛んでいたのは嬉しい事でした。

 

ご存知の方もいると思いますが巣立ち後は2度と巣には戻らず、夜、たまにガレージに戻って来ても元の巣ではない場所に留まって一夜を過ごし、数日が経つと河原にでも行くのか?もう戻ることは無いのです。

だから 巣立ち と言うんですね。

 

チョット寂しい気もしますが、また来年にはこの家族の誰かがガレージで新ファミリーを育んでくれることと納得することにしました。