銀のスプーンにまつわる話

私の主人は現役時代には、旅行会社に勤務していましたが息子が満1歳の年に<シンガポール>支店への転勤が決まりました。

 

突然の指令は私にとっては<晴天の辟易>でした。

息子が1歳と小さいうえに私がスタジオを経営しいる事もあったので、夫には単身で赴任してもらうことになりました。

 

これからの2年間は    

スタジオの教えと経営をしながら1歳の息子を育て・建物の管理も全部私一人・各機関への支払い等 銀行や郵便局関係の事・各種のゴミ出し 等々 を私1人で・・・と思うとゾッとしたものです。

 

更には夫がシンポールに赴任して2年目からはスタジオだけに留まらず牧阿佐美バレエ団バレエミストレスに就任することになり、嬉しいものの、てんてこ舞いの日々のスタートでした。

頼みの綱は<小見さん>

バレエ以外のことにはからっきし無知な私に何から何までを教え、助けて下さり「大変!」というときには何をおいても駆けつけて手際よく処理したりアドヴァイスして収めてくれました。     

小見さんは当時の私にとっては神様みたいな存在でしたね。

 

そんなこんなで2年が過ぎ・・・もう1年かも?・・・というのには「とんでもない!断固断って!」とゴリ押ししてやっと日本勤務に戻してもらえました。

 

その際にシンガポールでウエッジウッドの食器一式と銀のスプーン・ナイフ・フォークのセットをお土産に買い(日本で買うより半額に近い値段で買えた)今も我が家で活躍しているのです。

  *最近思い出したようにスプーンを磨きました。次はナイフかな?